パスワード管理はBitwardenが今のところ最適だと個人的には考える。
去年にBitwardenに乗り換えた記事を書きました。
パスワード管理ツールをBitwardenに集約する
パスワードの一元管理はBitwardenで決まり。
現状では何ら不自由がないんだけど、
色々と調べてみたらセルフホストの互換版(Vaultwarden)だと有料機能も自由に使えるそうな。
しかもDockerに対応しているだと!?
それなら乗り換えない手はないな!、ということで
Oracle Cloud上のDockerにVaultwardenを構築しますた。
コンテナ作成
まずはdocker-compose.ymlの準備。
やり方は色々あるんだけど、俺の場合は以下。
別コンテナでnginx-proxyを使ってます。
- version: '3'
- services:
- vaultwarden:
- image: vaultwarden/server
- container_name: vaultwarden
- environment:
- - TZ=Asia/Tokyo
- - VIRTUAL_HOST=vaultwarden.hogehoge.com
- - VIRTUAL_PORT=80
- - CERT_NAME=default
- volumes:
- - /docker/vaultwarden/vw-data:/data
- ports:
- - 33545:80 # 適当なポート番号
- restart: always
- networks:
- default:
- external:
- name: nginx-proxy_default
本来Vaultwardenは80番ポートで受け付けるので、ホストの受付ポートは適当のポート番号を定義。
実際にはnginx-proxyがいい感じにプロキシしてくれるので、他のWebサービスとポート番号が重複しなければ何でもOK。
あとは証明書を適切に設定すればHTTPS化も簡単。
本当に世の中便利になったもんだ。
あとはブラウザからWebアクセスすれば構築完了。
きちんと"Powerd by Vaultwarden"と書かれている。
現行Bitwardenからエクスポート
BitwardenからVaultwardenへは直接データ移行はできないため、
エクスポート・インポートを行う必要がある。
Bitwardenのアプリないし、Web保管庫から
「Tools」→「Export Vault」をクリックし、必要情報等を記入して「Export Vault」をクリック。
エクスポートされた.jsonファイルを保存しておく。
新Vaultwardenにインポート
あとはインポートするだけ。
VaultwardenのWeb保管庫より、「Tools」→「Import Data」から
インポートするファイルを選択して、「Import Data」をクリック。
やったぜ。
アプリでのログイン方法
アプリからのログイン方法を書きます。
以下の例はWindows版だけど、ブラウザ拡張版やスマホアプリ等もやり方は同じ。
まずはアプリのログイン画面で「設定」をクリックする。
セルフホスティング環境のサーバーURLのところに
自分のVaultwardenのURLを記入する。
その後、いつも通りログインすれば完了!!
個人利用用途ならほぼ違和感なく使える
このコンテナの詳しい使い方や設定方法等は以下のWikiをご参照あれ。
https://github.com/dani-garcia/vaultwarden/wiki
Bitwardenを使っている時は嫁さんのアカウントと共有するときに「組織」の機能も使っていたんだけど、2人までしか共有できなかった。
それが、子供らが近い将来PCを使うことになれば、3人以上が共同利用することになるので
Vaultwardenだと都合がいいよねw
更に設定追加
セルフホストにすることで、
Bitwarden公式サーバとは別のサーバでひっそりと使うことになるので、
誰にも気づかれない、という利点がある。
が、誰かにバレるのも時間の問題w
なので、ある程度設定を見直す。
※2段階認証はもちろん実施するとして、コンテナ自体の設定、という意味です。
詳しくは↑で書いたWikiなんだけど、
Dockerのenvironmentに以下を追加する。
・SIGNUPS_ALLOWED=false : 新規登録を拒否(管理者からの招待は出来る)
・DOMAIN=https://vaultwarden.hogehoge.com : U2F,FIDO2 WebAuthn認証有効化
・SMTP_HOST= : SMTP通知機能を利用するための情報(以下同じ)
・SMTP_FROM=
・SMTP_PORT=587
・SMTP_SSL=true
・SMTP_USERNAME=
・SMTP_PASSWORD=
・SHOW_PASSWORD_HINT=false : パスワードヒントを無効化
以上。
最後にこれらの設定をまとめたdocker-compose.ymlを以下に書いて終わろうと思います。
- version: '3'
- services:
- vaultwarden:
- image: vaultwarden/server
- container_name: vaultwarden
- environment:
- - TZ=Asia/Tokyo
- - VIRTUAL_HOST=vaultwarden.hogehoge.com
- - VIRTUAL_PORT=80
- - CERT_NAME=default
- - SIGNUPS_ALLOWED=false
- - DOMAIN=https://vaultwarden.hogehoge.com
- - SMTP_HOST=smtp.hogehoge.com
- - SMTP_FROM=(省略)
- - SMTP_PORT=587
- - SMTP_SSL=true
- - SMTP_USERNAME=(省略)
- - SMTP_PASSWORD=(省略)
- - SHOW_PASSWORD_HINT=false
- volumes:
- - /docker/vaultwarden/vw-data:/data
- ports:
- - 33545:80
- restart: always
- networks:
- default:
- external:
- name: nginx-proxy_default
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