Bitwardenをセルフホスト版Vautlwarden on Dockerに移行

2022/05/30

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パスワード管理はBitwardenが今のところ最適だと個人的には考える。

去年にBitwardenに乗り換えた記事を書きました。



現状では何ら不自由がないんだけど、

色々と調べてみたらセルフホストの互換版(Vaultwarden)だと有料機能も自由に使えるそうな。

しかもDockerに対応しているだと!?

それなら乗り換えない手はないな!、ということで

Oracle Cloud上のDockerにVaultwardenを構築しますた。


コンテナ作成

まずはdocker-compose.ymlの準備。

やり方は色々あるんだけど、俺の場合は以下。

別コンテナでnginx-proxyを使ってます。

  1. version: '3'
  2. services:
  3. vaultwarden:
  4. image: vaultwarden/server
  5. container_name: vaultwarden
  6. environment:
  7. - TZ=Asia/Tokyo
  8. - VIRTUAL_HOST=vaultwarden.hogehoge.com
  9. - VIRTUAL_PORT=80
  10. - CERT_NAME=default
  11. volumes:
  12. - /docker/vaultwarden/vw-data:/data
  13. ports:
  14. - 33545:80 # 適当なポート番号
  15. restart: always
  16.  
  17. networks:
  18. default:
  19. external:
  20. name: nginx-proxy_default

本来Vaultwardenは80番ポートで受け付けるので、ホストの受付ポートは適当のポート番号を定義。

実際にはnginx-proxyがいい感じにプロキシしてくれるので、他のWebサービスとポート番号が重複しなければ何でもOK。

あとは証明書を適切に設定すればHTTPS化も簡単。

本当に世の中便利になったもんだ。


あとはブラウザからWebアクセスすれば構築完了。

きちんと"Powerd by Vaultwarden"と書かれている。


現行Bitwardenからエクスポート

BitwardenからVaultwardenへは直接データ移行はできないため、

エクスポート・インポートを行う必要がある。

Bitwardenのアプリないし、Web保管庫から

「Tools」→「Export Vault」をクリックし、必要情報等を記入して「Export Vault」をクリック。

エクスポートされた.jsonファイルを保存しておく。


新Vaultwardenにインポート

あとはインポートするだけ。

VaultwardenのWeb保管庫より、「Tools」→「Import Data」から

インポートするファイルを選択して、「Import Data」をクリック。


やったぜ。


アプリでのログイン方法

アプリからのログイン方法を書きます。

以下の例はWindows版だけど、ブラウザ拡張版やスマホアプリ等もやり方は同じ。

まずはアプリのログイン画面で「設定」をクリックする。


セルフホスティング環境のサーバーURLのところに

自分のVaultwardenのURLを記入する。


その後、いつも通りログインすれば完了!!


個人利用用途ならほぼ違和感なく使える

このコンテナの詳しい使い方や設定方法等は以下のWikiをご参照あれ。

https://github.com/dani-garcia/vaultwarden/wiki


Bitwardenを使っている時は嫁さんのアカウントと共有するときに「組織」の機能も使っていたんだけど、2人までしか共有できなかった。

それが、子供らが近い将来PCを使うことになれば、3人以上が共同利用することになるので

Vaultwardenだと都合がいいよねw


更に設定追加

セルフホストにすることで、

Bitwarden公式サーバとは別のサーバでひっそりと使うことになるので、

誰にも気づかれない、という利点がある。

が、誰かにバレるのも時間の問題w

なので、ある程度設定を見直す。

※2段階認証はもちろん実施するとして、コンテナ自体の設定、という意味です。


詳しくは↑で書いたWikiなんだけど、

Dockerのenvironmentに以下を追加する。

SIGNUPS_ALLOWED=false : 新規登録を拒否(管理者からの招待は出来る)

DOMAIN=https://vaultwarden.hogehoge.com : U2F,FIDO2 WebAuthn認証有効化

SMTP_HOST= : SMTP通知機能を利用するための情報(以下同じ)

SMTP_FROM=

SMTP_PORT=587

SMTP_SSL=true

SMTP_USERNAME=

SMTP_PASSWORD=

SHOW_PASSWORD_HINT=false : パスワードヒントを無効化


以上。


最後にこれらの設定をまとめたdocker-compose.ymlを以下に書いて終わろうと思います。


  1. version: '3'
  2. services:
  3. vaultwarden:
  4. image: vaultwarden/server
  5. container_name: vaultwarden
  6. environment:
  7. - TZ=Asia/Tokyo
  8. - VIRTUAL_HOST=vaultwarden.hogehoge.com
  9. - VIRTUAL_PORT=80
  10. - CERT_NAME=default
  11. - SIGNUPS_ALLOWED=false
  12. - DOMAIN=https://vaultwarden.hogehoge.com
  13. - SMTP_HOST=smtp.hogehoge.com
  14. - SMTP_FROM=(省略)
  15. - SMTP_PORT=587
  16. - SMTP_SSL=true
  17. - SMTP_USERNAME=(省略)
  18. - SMTP_PASSWORD=(省略)
  19. - SHOW_PASSWORD_HINT=false
  20. volumes:
  21. - /docker/vaultwarden/vw-data:/data
  22. ports:
  23. - 33545:80
  24. restart: always
  25.  
  26. networks:
  27. default:
  28. external:
  29. name: nginx-proxy_default

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