Orcaを使ってWindows版iTunesのインストールオプションを変更

複数台のPCにまとめてiTunesをインストールするときにのやり方を先日書いた。
⇒参考：Windows版iTunesをサイレントインストールする

その時にちょっと一手間を加える事で
インストール時のオプションも変更することが可能となる。

例えば、iTunesの更新版を確認する機能をOFFにしたり、
初回起動時の同意画面をスキップするなど・・・。
詳しいやり方は公式サイト（http://help.apple.com/iosdeployment/itunes/mac/1.2/#app3cc9f31f）に載っているんだけど、
具体的な手順までは載っていないので試してみた。

注意！
Apple社に問い合わせたところ、
上記公式サイトの手法はあくまで未サポートなんだって。

Orcaをインストール

MSI形式のインストーラを編集するにはMS謹製の開発ツールである「Orca（オルカ？）」ってのをインストールする必要がある。
※既に開発終了しているっぽく、2005年から更新されてない。

iTunesのインストーラも実態はMSI形式なので、
Orcaを使って編集すれば良い。

Windows SDKをダウンロード、インストール。
※執筆（2016/6/16）時点の最新版でおｋ。
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/downloads/windows-10-sdk

インストーラを実行。

インストール先を選択。
上側の「Install the Windows...」を選択して「Next」。


プライバシーの同意？について。
そのまま「Yes」を選択して「Next」。


ライセンスの同意。
内容をよく読んでから「Accept」をクリック。


インストールする機能を選択。
Orcaだけでいいなら「MSI Tools」だけを選択。
全部入れようとすると数GBダウンロードすることになるので非常に時間がかかるｗ


インストール完了。


まだ終わらんよｗ
先ほどWindows SDKをインストールしたフォルダにOrcaのインストーラがダウンロードされている。
（俺の環境だとC:¥Program Files (x86)¥Windows Kits¥10¥bin¥x86）
その中の「Orca-x86_en-us.msi」を実行。


インストーラの指示にしたがってインストール。
インストールが完了するとスタートメニューに「Orca」があるはず。
※アイコンが「あのオルカ」なので、そのまんまのネーミングなんだろうねｗ

起動したらこんな感じ。
ちょっと古くさい感じがするｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

Orcaでパラメータ変更

※ここからは俺も試してないｗ
Orcaを起動して、上部メニューバーの「File」→「Open...」より
iTunesインストーラ（iTunes6464.msi）を開く。

あとは以下のとおり設定するだけ。

1.「コンポーネント」テーブルで、iTunesDesktopShortcuts を見つけて DESKTOP_SHORTCUTS="0"に変更することで、ショートカットをインストールしないようにできます。
2.「プロパティ」テーブルで、「IAcceptLicense」フィールドを変更してユーザのライセンスを事前承認できます。
3.「プロパティ」テーブルで、SCHEDULE_ASUW を 0 に変更して「Apple Software Update」を無効にできます。
4.「ショートカット」テーブルで、「iTunes について」ショートカットをインストールしないよう設定できます。

具体的には以下のようにするのかな？？
1.「Component」テーブル→「iTunesDesktopShortcuts」コンポーネント→「DESKTOP_SHORTCUTS="1"」を"0"に変更。


2.「Property」テーブル→「IAcceptLicense」プロパティ→「No」を「Yes」に変更？


3.「Property」テーブル→「SCHEDULE_ASUW」プロパティ→「1」を「0」に変更


4.「Shortcut」テーブル→「AboutiTunes」行の「ShowCmd」の値を消す？


変更後は「File」→「Save」で保存。

うん、マニアックすぎｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ